メインミニベロのコンポーネントをXT 780系からSRAM NXに交換して、1ヶ月で100kmぐらいを走りましたので、所感をざくっとまとめましょう。
過去記事のとおりに5月のはじめにクランク以外のNXコンポをドイツのサイトのBIKE24で買って、8,9,10Sホイールのハブにスプロケをぽん付けして、11S化しました。
WiggleやCRCでのNXの国内向けの出荷はまーだ凍結中です。しかし、この円高のご時勢に公式代行業者のダートフリークから買うのはグッドショッピングじゃありません。
BIKE24,Merlin Cyclesあたりで買うのが吉です。とくに近日のポンド安でMerlinのアイテムがお買い得です。デュラエースのフルセットが11万とかですしね。
さて、かんじんのSRAM NXです。
シマノ系との最大のちがいはシフトレバーの操作です。シマノは親指と人差し指操作ですが、SRAMは親指だけです。

これは優劣でなく、たんになれの問題です。どっちかを長く乗って、ほかのに久しく乗ると、シフト操作のときにちょっととまどいます。
シフト感はマイルドシマノのソリッドSRAMてなところです。シマノはするする、SRAMはきびきびです。まカンパニョーロとフルクラムのホイールのちがいみたいなものでしょう。好みですわ。
アイテムの質感は甲乙付けがたしです。スプロケットのデザインはSRAMです。肉抜きのレイアウトがミニ四駆を思い起こせます、ダッシュ&ゴーです。

XDボディーなしで10Sを11S化できるのはすごくウェルカムです。
調整のしやすさはシマノです。SRAMの調整は独特です。まず、日本語の情報が少なすぎます。
プーリー調整ボルトの3mmアーレンキが手元になくて、ぼくはホームセンターコーナンにひとっぱしりしましたよ。でも、ダイキの大工館のほうが安かったな。

コツはBテンションアジャストボルトです。チェーンをスプロケに気持ち近めに近づけると、いい感じに調整できます。ボルトはこの辺までけっこう出っ張ります。
期間中に二、三度調整しなおして、すっかり安定しました。トップ11Tからローの42Tまできっちり使えます。

ただ、前44Tの後42Tはチェーンライン的にかなーりシビアです。あんまり長く走れません。短距離で35度以上、ほぼ歩道橋のスロープクライム用です。街中の坂をあがるのには10sや9sのギアで十分です。
トップの1Sから2Sへの落としがややもたつきます。3Sから2S、2Sから1Sの上げはスムーズです。これはジオメトリでしょう。もともと9Sのミニベロですし、BBも変ったし、XTの10sもこんなだったし。
リアメカとディレイラーハンガーの間にワッシャを入れて、変速のインデックスを外側にずらすと、ほぼ完璧に調整できました。
NXは買い?
ぜんぜん買いです。SRAMの価格がここまで下がると、シマノの魅力がはっきり薄れます。もうMTBコンポは上から下までSRAMファーストです。
あたらしものずき、ユニークものずき以外の人にもふつうにおすすめできますよ、SRAM NX。同価格帯のSLX と比較しても、評価ポイントをあげられます。
ネックは買い方と情報のすくなさです。ユーロ系の海外サイトで買って、公式PDFマニュアルとうちのNX記事を参考にしてください。おやすくらくちんに脱シマ11S化できます。