SRAM GX Eagle 1×12 12速のエントリグレードが登場 6万で12速化だ!


例年、5月、6月は自転車界のホットマンスリーです。新型、新作、モデルチェンジやジロ、ツールのレースが相次ぎます。

 

先月の目玉はカンパニョーロのディスクブレーキグループセット、今月の目玉はシマノの新型アルテグラR8000です。カンパは待望の、シマノは安定の新作発表です。

 

他方、アメリカのSRAM社はなりをひそめます。2016年のスラムは電動無線ドライブのeTapや12速ドライブのSRAM Eagleを発表して、最先端イケイケアメリカーンなところを見せましたが。

 

「今年のスラムは休憩モードだあ?」

 

と世間を軽く油断をさせて、新型アルテの発表の翌日にちゃっかり新型を投入しました。廉価版の12速グループセット、SRAM GX Eagle 1×12です。

 

 

これは寝耳に水ウォーターだあ! アルテグラに気を取られグラですわ。

 


普及帯のGXグレードが12速化 GX Eagle

 

SRAM Eagleシリーズは2016年にデビューしました。チャリ業界初の市販機械式12速ドライブトレインです。

 

これより以前の2015年に台湾のハブ屋Chosenが12速のハブとギアをおひろめしますが、いまだに市販化に至りません。ギョーカイ人向けの試作品・展示用です。

 

SRAM 1×11の普及後、オフロード、オールロードのドライブトレインはフロントマルチからフロントシングルへ完全に移行しました。

 

MTBのフロントメカはトレイルレースやクロスカントリー向けのマイナーアイテムになっちゃいましたね。サイクルイベントの試乗車の大半がとうに1×11です。

 

Focus JAM

 

はなからフレームにフロント台座がありません。フロントマルチ化はほぼ非推奨のレベです。おかげでフロント変速屋のシマノの影響力が次第に薄れて、いまやSRAMの後塵を拝します。

 

釣具とオンロードコンポは元気ですが、ははは。でも、オンロードとオフロードの境目が急速に薄れて、オールロード系がぎゅんぎゅん来ます。ディスクブレーキ、スルーアクスルのつぎは1×11です。

 

実際、リアが12速であれば、フロント変速の重要度がぐっと下がります。加えて、軽量化、コストダウン、メンテの手間の簡素化がムキムキはかどります。一石三鳥です。

 

パーツの構造から知れますが、自転車のフロント変速はわりに強引なシステムです。金属の羽根でチェーンを意図的に脱輪させて、別ギアにヒャッっとかける。

 

そして、フロント変速の手応えはリア変速よりがちっと固くなります。フロントメカのバネの重さがダイレクトに来ます。しかも、リアメカより神経質だ。

 

で、この手応えの重さやトラブルを嫌って、大方がシマノ製のクランクを使います。シマノ=フロント変速屋さんです。多数の重要な技術と特許を持ちます。他社の追随を許しません。

 

結果、初心者から上級者までクランクは青木のリクルートスーツのようにシマノ一色になります。性能は十二分です。でも、所有の満足度はありません。

 

おまけにシマノはデザインやカラーの統一化を進めます。デュラエースもアルテグラもマットブラックオンリーだ! 業務用機材感、部活感、実業団感がひとしおです。

 

社長クランク=デュラエース

部長クランク=アルテグラ

課長クランク=105

 

みたいなふんいきです。ばくぜんとしたリーマン感です。生地は上質、仕立ては一流、でも、青木のスーツは青木のスーツです。アルマーニやトムフォードじゃない。

 

救い手はスペインのROTORやSUGINO、人気自転車ブランドの高級PB、3T傘下のTHMみたいな特注カーボンクランクです。

 

ぎゃくに鬼のように嫌われるのがFSAのGossamerやゴッサマーやごっさまあです。エントリーモデルのコストダウンの常連選手です。

 

ショップの記事で『初期装備の安価なクランクから105にグレードアップしましたで!』て文面を見ると、その安価なゴッサマーの行方がしばしば気になります。倉庫行き? もしかの破棄だあ?

 

じゃあ、フロントシングルバイクはシマノのマットブラックな手の上からぺーんと飛び出せます。カラパタの少なさが致命的ですわ。

 

ぼくはすでに赤、青、緑をしましたね。つぎのバイクを何色に染めようかなー?

 

セミデミ号 サイド

 

こんなマットブラックのカーボンフレームにマットブラックのクランクをつけると、いよいよいかつさしかアピールできません。

 

このバイクのドライブは11速です。SRAM GXです。GXシリーズは普及帯のエントリーモデルです。

 

リアメカ5000円、グリップシフト3000円です。スプロケはSRAM XG 1199 11速の最高級モデルで、クランクはサードのRACEFACE ATLAS Cinchです。

 

で、12速のEalgleは最新モデルです。おのずとローンチのリリースは最高級のハイエンドのレース用に限られます。

 



SRAM XX1 Eagle Groupset Gold – 10/50

定価 156450円
割引 24%
特価 117834円

※2017/06/09 01:35:53のの価格

 

ヤラシイ金色です。スプロケがとくにえぐいレベです。クロスバイク一台分です、ははは。

 

日本はロードブームですから、MTBドライブの流通は少数派です。しかも、代理店がまあまあの強気補正を掛けて、けっこうなマージンを取ります。

 

英国の最大手自転車通販サイトのWiggle=CRCはSRAMのローカルディーラーに配慮して、SRAM系ブランドの日本向け出荷をしません。SRAM、Zipp、Quarqは日本語版の検索結果に出ません。

 

が、ほかの海外ストアはふつうに販売します。ぼくはイギリスUbyk、ドイツBike24、スペインBikeinnからSRAMのドライブを購入しました。

 

11速のグリップシフトの入手がとくに難題でしたね。

 

SRAM NX SRAM GX 11spd グリップシフト

 

はい、左がGXです。SRAMのMTBドライブのグレードはこんなです。

 

  • XX1 Eagle 12s 2016年
  • XX1 11s 2013年
  • XX 10s 2012年
  • X01 Eagle 12s 2016年
  • X01 11s 2014年
  • X01 DH 7s
  • X0 10s
  • X0 DH 7s
  • EX1 11s ※電動オフロードバイク用
  • X1 11s
  • GX 10-11s 2016年
  • GX DH 7s
  • NX 11s 2016年
  • X9 9s
  • X7 9s
  • X5 9s

 

下から5つ目です。GX DHはダウンヒル用の7速です。変速数は下位のNXやXナンバーズに劣りますが、グレードは上です。

 

この表の位置づけのようにGXは入門用、エントリーモデルの11速です。シマノのSLX相当です。一つしたのNXはシマノコンパチです。

 

カセットPG1130が従来のシマノフリーに付きます。

 

オイルとグリスで汚れたスプロケット PG1130

 

GXより上の11速モデルはXDフリー用です。こんなです。

 

Novatec ハブ とXDフリー

 

フリーの先端がギャップですこし小さくなります。この形状のおかげでトップギアが11以下になります。

 

GXグレードのスプロケット、XG1150とXG175はともに10-42Tです。SRAM Eagleは10-50Tです。

 

市販の最小ギアはe*thirteen TRPの9Tです。

 

カセット近影

 

フロントシングル用のナローワイドチェーンリングは全体的にコンパクトです。30-36T前後が主流です。ぼくの物色ではこの5ボルトのシクロクロス用の44Tが最大です。

 

クランクキャップを外す

 

うちのミニベロがこのセットです。9Tと44Tのギア比は11Tと55Tに匹敵します。トップギアの踏み応え不足を補えます。

 

29erのバイクには11速の10-42Tも必要十分です。

 

11速の42Tを使わざるを得ない

 

フロントマルチより変速のパターンが減ります。操作がかんたんになり、用途が厳選されます。これに慣れると、クロスの3×8=24sみたいななんちゃって超多段にうんざりします。使い切らん!

 

今回、ぼくはバラ完で12速化を見送りました。事前に良いスプロケを安く入手できましたし、楽しみを後に残したかったから。

 

で、11速のGXのリアメカとグリップシフトを5月から使って、自走ビワイチ1泊2日チャリキャンプ330kmや国内公道最強斜度の大阪-奈良間の暗がり峠にチャレンジしました。

 

変速の不満はとくにありません。グリップシフトは予想以上に好調です。マニュアルシフト風に微調整できますし、手を離さずに変速できます。なんでこれが普及しない?!

 

これに乗ってから、トリガーシフトのミニベロに乗ると、変速の動作にすこしもたつきます。ロードのレバーより楽ちんで手軽ですけどね。ブラケットがぼくの小さな手に納まらんし。

 

NXのリアメカはGXより重めです。スプロケのPG1130は500gです。XG1199は268gです。定価は5万ですけど。

 

が、グリップシフトの重さはとくに変わりません。XXもGXもNXも同じです。表面の処理の豪華さが違うかな?

 

じゃあ、SRAM XX Eagleのリアメカとシフターはぼく的には不要です。12速化するなら、

 

  • GX Eagle リアメカ
  • GX Eagle グリップシフト
  • X01 12速スプロケ or サードパーティの12速カセット

 

です。メカとシフトを節約して、スプロケをふんぱつする。あ、台湾のKMCが12速チェーンを出します。中空のXSLやダイヤコートのDLCのやつは出ないかア?

 

あと、GXのクランクオプションに165mmがあります。これはぼくのような短足アジアンにはうれしいところです。XX EagleとX01 Eagleには170mmと175mmしかありません。

 

Eagleシリーズのパーツはコンパチブルです。上位と下位のミックスが可能です。

 

XX1 Eagle 1356ドル

X01 Eagle 1157ドル

GX Eagle 545ドル

 

です。正味、6万で12速化できまっせ! でも、国内正規は9万とかになっちゃうからな~。

 

GXのグリップシフトがすでに海外通販3500円、国内定価7800円だし~。海外通販のNXとGXのグリップシフト+送料より割高だあ! わてはBikeinnで6666円でショッピングしたで~。

 

SRAM GX Eagleの販売予定は8月以降になります。2018モデルのMTBに間に合うかな?

 

てか、機械式のロードの12速化はまだですけ~? 現実問題、SRAMが先陣を切りますやん? SRAM SuperRed 12spdとか? ロード用の10-38Tとか?

 

サイコーやん!