2月3日は節分、その翌日の2月4日は立春です。朝夕の冷え込みはゆううつなものですが、暦の上ではもう春です。
実際、2月は28日までしかありません。豆まきして、巻きずし食べてぼやぼやすると、すぐに3月へ突入します。
今年のように強烈な寒波が来ると、すこしの気温上昇がやけに暖かく思えます。最高気温5度続きのあとの平年並みの9度前後はかいてきです。
これが15度前後まではねあがると、身体が変化におっつかなくて、体調がぐちゃぐちゃになります。2月はすでに自転車のプレシーズンです。ベストシーズンへの準備をそろそろ始めましょう。
春チャリへの下準備や注意点
サイクリングのベストシーズンは春夏秋です。10-25度前後が長乗りには最高のコンディションです。気温が30度まで上がると、パフォーマンスはやや落ちます。
寒さと日の短さが手伝って、冬場のサイクリングは伸びません。それから、路面の状態とタイヤの調子が夏場より気難しくなります。

2018年1月万博記念公園
タイヤやチューブのゴムが固くなるからか、枯れ木とか落石とかの路面のノイズが増えるからか、パンク発生率が夏場より高くなります。
あと、1月下旬から3月末まで全国の主要幹線、河川敷、橋梁では補修工事、改修工事が多発します。うちの近所の川沿いのサイクルロードは100%です、ははは。
メンテナンス
シーズンインの一発目でチェーン落ち、リム打ちパンク、変速不調はしんきくさいものです。気持ちよくスタートするためにメンテナンスをしましょう。
- オイル差し
- タイヤチューブチェック
- ブレーキ調整
この三つは必須です。
この冬に雪の上を走ったor雪に降られたなら、チェーンとカセットをチェックしましょう。雪ライドは雨ライドよりダーティです。ダストがべちゃっとへばりつきます。
ほかはこんなです。
- ステムのボルトゆるみチェック
- サドルのレールボルトゆるみチェック
- バルブの根元のねじのゆるみチェック
ボルトのトルクは意外と盲点です。ステムとサドルはそんなじゃありませんが、バルブの根元のねじはまあまあ緩みます。
とくにパナレーサーのR’airみたいな軽量薄型チューブでここのゆるみは命とりです。空気を入れなおしたとき、バウンドしたとき、チューブ噛みがかんたんに起こります。
ステムゆるみ、サドルゆるみは深刻です。走行中にハンドルが動くと、周囲の景色がスローモーションになり、過去の思い出が走馬灯のようによぎります。
ぼくは3か月に一回を目安にトルクを増し締めします。てか、ハンドルやサドルのポジションをころころ替えて、その度にします。みなさんの頻度はどんなもんでしょうか?
花粉対策
花粉は春先のすべてのアウトドアにつきまとう心配事です。スギ花粉は2月から飛び始めます。おつぎはヒノキ花粉です。イネ、ブタクサが後を追います。
さいわいぼくは花粉症持ちじゃありません。ノーマスクでへっちゃらです。が、親しい知人が絶賛のアレルギーホルダーです。一年中、ザ・マスクマンです。
山国の日本の遠乗り、長乗り、越境サイクリングではとうげ越えは不可避です。とうげを超えないと、地元から出られない。
で、とうげ=山=森林です。さらに林道=スギロード&ヒノキロードです。こうゆうのです、日本の原風景の一つ。

千束町への林道
スギ、植えスギ! 農林水産省の黒歴史です。
で、春先にこの花粉症氏を誘っても、うやむやな返事しかもらえません。たまに出てくると、完全防備をおがめます。
すなわち、マスク、めがね、ぼうし、ティッシュ、多量の水です。ティッシュはボックスティッシュです。ポケットティッシュでは追いつきません。
ぼうしは髪への花粉の付着予防です。水は滝のような鼻水の補充です。発汗 < 鼻水みたいないきおいです。
鼻が詰まって、呼吸が口呼吸になると、パフォーマンスは落ちます。鼻詰まりはじみにきつい症状です。
今のところ、ぼくは花粉症じゃありませんが、将来的には定かじゃありません。アレルギーはふとした拍子に発症して、慢性化します。
知人の知人が長らくパン屋に勤めましたが、ついに小麦粉アレルギーになってしまい、パン屋の開業をあきらめて、ラーメン屋になりました。うそみたいなほんとのはなしです。
この場合、アレルギー源への過剰な接触が原因みたいです。抵抗力には個人差があって、それのリミットが何かの拍子に振り切れると、症状が慢性・常態化する・・・そうです。
ちなみに麺は外注、OEMです、ははは。
道路工事
さきにちらっと触れました。年度末まで全国各地で道路工事てゆう名の予算の使い切りが活況です。ゼイキンノムダヅカイダー! ははは。
心なしかあっちこっちに自転車レーンが増殖します。真新しい線引きの名残を各所で見かけます。

43号線 少路付近 自転車レーン
これは自転車乗りにはありがたいものです。唯一の欠点はレーンのマークとアスファルトのギャップです。3mm前後はあります。
これがこうゆうふうに連続すると、ロードバイクの高圧細タイヤにはまあまあのガタゴト感が来ます。縦ライン一本で車道とへだてるデザインは不採用だあ?
大阪府内はだいたいこの青色矢印の連続です。
神戸はべたぬりです。

神戸付近自転車レーン
滋賀の琵琶湖の湖南のあたりです。

近江大橋歩道の自転車レーン
京都中心部。

車道はほぼない
奈良東大寺周辺。

鹿注意、略してシカチュウ
あ、これは鹿レーン?
で、河川敷の工事はエンドレスワルツです。サイクルロードや遊歩道はこのあおりをもろに受けます。

2018年2月 猪名川CR橋梁工事
必然的に工事用車両の出入りが多くなりますし、車止めが解除されて、意外なところに大型トラックやショベルカーがでーんとお目見えします。

中州にショベル
ぼくの活動エリアの北大阪、京阪、阪神の川沿いのサイクルロード=淀川、神崎川、猪名川、武庫川にはことごとく工事があります。
とうげも同様です。車線規制の片側一車線はふつうです。花粉と工事のダブルパンチですわ~。
街中では水道管とガス管工事が加わります。で、ロードバイクであれ、クロスバイクであれ、ママチャリであれ、警備員さんはほぼ100%で歩道側へ誘導します。
ぼくは直前まで車道を走ってても、どうぞーて元気よく誘導されると、なんか歩道側へ上がってしまいます。でも、おおよそ歩道のが盛り土や人込みや手狭さでカオスですけど。
警備員さんの誘導を断腸の思いでスルーして、車道側のコーン横をすっと通り抜けるのがベストセーフティです。歩道のが車道より圧倒的にアトランダムです。
ビンディングのチャリで不整備の狭い歩道に上がって、正面に子犬とおばあさん、かたわらに小学生の群れ、背後に電動ママチャリみたいな包囲網を敷かれると、絶望的な気分になります。
シューズの洗濯
なぜかこの世界にはスポーツシューズを洗わない人が少なくありません。理由はまちまちです。めんどくさい、洗い方が分からない、洗っていいの? とか。
たしかに学校では靴の洗い方をくわしく習いません。家庭科の時間にちょこちょこっとがせいぜいでしょう。
でも、靴は外から内からめっきり汚れます。足の裏は汗っかきでアブラギッシュです。不衛生なインソールはぞうきんの汚さをしのぎます。
1シーズンごと、数か月に一度のクリーニングは靴の性能を保ちつつ、寿命を延ばします。ぼくは季節の変わり目にシューズをワシャワシャ丸洗いします。

GIRO シューズ
自転車シューズの汚れはすこし特殊です。チェーンオイルやグリスがキモです。こうゆうスエードやメッシュのアッパーにケミカル汚れが付くと、繊維の奥までしつこく入り込みます。
このオイル汚れを落とすにしても、汗や皮脂汚れを落とすにしても、ぬるま湯を使います。
大きなバケツに40-50度のぬるま湯を入れて、洗剤を泡立てて、シューズとインソールをぶち込んで、しばらく寝かせます、1-2時間。
洗剤はふつうの洗濯洗剤やキッチン洗剤です。しつこい汚れにはJOYを使いましょう。JOYは油汚れに最高です by 知り合いの掃除屋さん。
洗剤を浸透させたら、ワシャワシャもみ洗いします。あ、くつひも、レースは別途です。洗う前に外しましょう。ひもの端っこのつまみの糊付けは水気で意外と劣化しますので。
あとは風通しのよいところで影干します。型崩れや生地の部分ヨレを阻止するなら、新聞紙をぎゅうぎゅう詰め込みましょう。
プレシーズンの下準備はそんなところです。10度越えの日が待ち遠しいところです。10度以上ではスギもめっきり活発になりますけどね!