北大阪の高槻市のイメージはラーメン、松坂屋、アルプラザ、埴輪(市内の遺跡から出土。はにたんは市のゆるキャラ)です。
個人的に高槻は大阪府内で北摂で阪急沿線ですが、京都の河原町や神戸の三宮より身近でない。
しかし、自転車乗りになると、しばしばこの町へふらって立ち寄ります。京都もうでや琵琶湖網もうでのかえりにラーメンの罠がまちうける。塩が身に沁みます。

ああ、でも、そもそもぼくが最初の本格自転車のミニベロを買ったきっかけは高槻市の摂津峡もうでで以前の愛機のブリジストンアルベルトが完全にぶっ壊れたからでした。因縁の地です。
グルメとヒルクラとトレイルの高槻
市内の北側は屈指のチャリンコスポットです。トレイルあそびに格好の里山がありますし、ヒルクライムに絶好の上り坂が縦横無尽です。
で、この両方を楽しむために駅の真北の山中の本山寺をめざします。先日、このふもとまで来て、大パンク祭りに見舞われ、あえなく撃沈しました。リベンジクライムです。
ヒルクラ前にパン調達
て、そのまえに駅前によって、おやつをGETしましょう。もちろん、パンです。はい、ROUTE271 高槻店です。

ここはもともと高槻のパン屋でしたが、梅田に移転しまして、名声をさらに高めて、数年前に地元へ凱旋しました。ヨドバシ梅田のまんまえが本店、こっちが支店です。
みてのとおりのちっこいおしゃれな店です。客足は絶えません。菓子パン、総菜パン、いずれがおすすめです。
で、ここでおやつを調達して、駅の北側にぐるって回って、スタートの神峯山寺(かぶざんじ)へ向かいます。
本山寺ヒルクライム始点へ
着きました。

この鳥居は神峯山寺のもので、右のほこらが牛地蔵です。関西ヒルクライムTT資料館ではここがスタート地点です。
手前の看板です。

神峯山寺、本山寺、ポンポン山はこのかいわいの初心者向けの人気ハイキングコースです。チャリダーにはすれちがいませんが、ハイカー、おさんぽ、おまいりの人にはよくすれちがいます。
ちなみにTT資料館のデーターはこんなです。
- 標高差 :231m
- 距離 :3.1km
- 平均斜度:7.4%
- 最高斜度:20%
らくしょうです。
神峯山寺、本山寺、ポンポン山
スタート直後はまあまあのゲキサカです。新名神でそれが一服します。

ここから神峯山寺までの道のりはゆるいくだりです。ハイカーに気を付けながら、さくって走りましょう。
1.5kmの神峯山寺です。境内にはトイレがあります。

右の道をさらに進みます。勾配はちょこっときつくなりますが、路面はぜんぜんきれいです。車はめったに来ない。

道中にはいくつかの分岐があります。ヒルクラの正規ルートは直進のみです。
そして、あっさりとゴールが来ました。TTの終点はこの本山寺の駐車場です。

オールローディには右の道が気になりません? 気になりますね?

うーむ、びみょーな表現です。国内の常識ではバイク=オートバイです。ロードバイクやマウンテンバイクはこの『バイク』に属さない? はたまた、原付の押し歩きはどうなる?
そんなことを考えつつ、ヒルクラルートのゴールの先に駒を進めます。本山寺の本気はここからです。マリオの裏面ですね。

はい、出ました、コンクリート舗装です。これこそはゲキサカのあかしです。しかし、ドーナツはありません。
かわりになぞの黒い背びれが定期的に路上を横切ります。水はけだあ?

じみに通行のじゃまです。むしってやろうか! そして、この舗装路が『東海自然歩道』です。ザ・タイトル詐欺です。
そして、斜面の杉が全滅しました。花粉症持ちの大歓喜のおたけびが聞こえます。しかし、みごとに杉ばっかしです。

そんなこんなできっつい坂をひいこら上がります。正味、TTのルートはぬるゲーです。こっちが本番です。
この石碑のあとから道はじゃりじゃりのグラベルになります。

ゴール!


鳥居から4.5km、TTゴールから1kmちょいの裏ゴールです。コンクリ区間は平均10%オーバーです。はしりごたえは十分です。
おやつにしましょう。

これをもぐもぐしながら、右手のポンポン山の方面へぷらってします。看板でもポンポン山、Googleマップでもポンポン山です。

ポンポン山の悲劇
登山ルートのランドマークの鳥居です。すでにやばいふんいきがただよいます。

はりがみです。おそらく『禁止』の下は『注意』です。ハイカーがむちゃしやがったか。

そして、でっかい杉の倒木です。枝がちょっとした木の幹くらいです。

これがぼきっと折れました。

ひえー! 台風21号チェービーのやばさが知れます。名物の天狗の大杉はぶじでしょうか?
さて、この時点で時刻は午後4時半です。山頂のポンポン山までの距離は4kmです。行き30分、帰り30分。うーん、びみょー。
実のところ、以前にここへオフロードで来まして、山道でチェーンBAN!のうきめに合いました。ポンポン山の神はぼくにほほえまない。むしろ、激おこプンプン山です。
パンを食べながらひきかえしましょう。せっかくのオフロードタイヤがもちぐされますけど。

パンはまいうーです。山頂で食べたかった。
て、駐車場まで戻って、さっきの林道にすいよせられます。ここはどうでしょう?

オー、ナイスグラベル! 砂利と朽木がええあんばいで散らばります。沢の音が木立の間から聞こえます。グッドコース! ジャリジャリポキポキるんるんる~ん!

ぐぽー! チェービー!
JRPGの主人公はここですごすご引き返します。オープンワールドゲームの主人公はSNEAKとJUMPをくしして、障害物をごりごり抜けます。
ごりおしで通れました、ウホ! これがドヴァーキンの力だ。

でも、グラベルがすぐに終わってしまいました、ざんねん。この後、川久保の集落を抜けて、高槻駅前までしゅーって下り、さらに淀川沿いへ足をのばします。

午後六時前で空はもうこの暗さです。秋ですね。バイクパッキングに行こう行こうと思いますが、たびたびたびの台風でとんざします。通行止めがいやらしいところです。