CANNONDALEはアメリカ3大人気チャリブランドのひとつです。人気は車種を問いません。ロゴと名前のひびきのふんいきがなんかクールです。ネーミングは大事だあ。
オフロードバイクの分野ではかなりの革新的な技術を発揮します。シクロクロス、クロスカントリーが激熱ですかね。
ロードバイクは意外に地味です。むしろ、まじめです。このご時勢にエアロでもないし、極端なスローピングでもないし。
クロスバイク系やアーバン系の普段使いのチャリには注目のモデルがあります。HOOLIGANやBADBOYは名前からストリート系バイクの代名詞です。
BADBOYはGIANT ESCAPEみたいな純粋なクロスバイクより変化級な街乗りチャリです。ディスクブレーキ、レフティフォーク、モノトーンマットブラックとかです。
ある種、まじめなストリート、メッセンジャー、ウラハラ、アングラ系です。大都会のごちゃごちゃした裏通りが良く似合います。
これが今期の2017モデルにがらっとイメチェンしました。もちろん、清純派のアイドル路線でなく、よりヒールなアンチヒーロー系です。
Un #velourbain presque légendaire : le Cannondale #BadBoy cc @RideCannondale pic.twitter.com/iwqnAOwZUQ
— Weelz.fr Vélo urbain (@WeelzFr) 2016年8月31日
大きな変更はホイールとタイヤです。従来のモデルのホイールが700-28cの一般的なクロスバイクの仕様でした。2017モデルのバッドボーイはMTBで主流の650bホイールを採用して、40cの太いタイヤを履かせました。
これはかなりの路線変更です。前年にデビューしたトレイルバイクSLATEのコンセプトが色濃く反映されました。
SLATEはグラベルバイクにレフティのサスフォークを搭載したような新ジャンルのオフロード系バイクです。これをリジッドなフォークとフラットバーにすり替えたのが今回のバッドボーイでしょうか。
既存のジャンル破壊と融合はキャノンデールのおはこです。「XCはオワコンだ。これからはXXCだ」とか平気で言います。でも、それが口先ばかりじゃありません。
キャノンデールはBBやクランクの設計をじぶんとこで出来ます。レフティとかBB30とかHollowgram SiSLとかのクレイジーな特殊規格がぞくぞく生まれます。
規格の乱立に賛否はありますが、キャノンデールは徹底的にイノベーション主義です。アメリカンなおおらかさは個人的に好印象です。
むしろ、規格の乱立はカスタムの楽しみを広げます。統一規格を望むのはチャリ屋くらいでしょう。エゴだよ、それは!
ほかの変更点は廉価版のレフティ化です。ベストチープモデルのBADBOY4がレフティフォーク化しました。上位モデルの1と2には内蔵バッテリー付きのLEDライトが搭載されます。
今後、この手のバッテリー駆動系の内蔵アイテムは確実に増えます。電飾とタッチパネルですかねー。ELTディスプレイの操作パネル付きのステムとかが早く普及しませんかね~。