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ケイデンス 上げるの? 下げるの?平均と理想の差

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自転車には無数の固有名詞や専門用語があります。カスタム初心者にたちはだかる第一関門はパーツのBBでしょう。チャリ界の地獄の門番ケルベロスのようなパーツです。

で、チャリ用語の未知なる先鋒がケイデンスです。アルファベットのつづりはCadenceです。「ケデンス」です。

ちなみに「ケデンス」は音楽用語です。ドイツ語ではカデンツ、和音進行の終止形です。これもイタリア読みの「カデンツァ」になると、ソロの即興部分に変化します。

コトバって、いきものだね!

ケイデンスてなに?

で、ケデンスです。これは自転車の分野では『一分間のクランクの回転数』を表します。ケイデンス90=クランクを一分間に90回転させることです。

単位はRPM

単位はrpm、revolution per minuteないしrotations per minuteです。これはIT分野の用語と被ります。パソコンの記憶媒体、おもにHDDの性能を示します。

「10000rpmのHDD」てのは1分間に10000回転する円盤ディスクのストレージです。基本的に高い方が高性能です。データの読み書きが速くなります。

このようにcadenceやRPMはとくに自転車専門用語じゃありません。しかし、カタカナの「ケイデンス」はおおむね自転車の専門用語になります。

ランニングではSPM

ケイデンスのイメージはほかの競技に当てはまります。ことさらに持久系のスポーツです。陸上の中距離や長距離がそうです。クランクの回転数が足の回転数に置き換わります。

ランニングのケイデンスの単位はSPMです。Step per minuteの略称です。1ステップ=1ピッチ=2歩です。トップのマラソン選手のSPMは100前後になります。

ここから

RPM表記のコンピューター=サイコン

SPM表記のコンピューター=スポコン

て判断できます。心拍数のBPMは共通です。

ケイデンスの平均は90?

ケイデンスの平均は90です・・・て、この『平均』てのはくせものです。平均化のもとのデータがそこそこ上級です。ケイデンスをきっちり測る人=ネバー初心者です。

じゃあ、この90は中級者以上の平均的なロード乗りのケイデンスでしょう。多数派のライトユーザーやまったりマイペース派のデータが加わると、この数値はかくじつに下がります。

まあ、八掛けの90×0.8=72前後が実態じゃありませんか? 90はやや非現実的です。サイクルロードやとうげに行っても、ゆったり派チャリダーを多く見かけますし。

フィジカルな低ケイデンス

ケイデンスを低くする=クランクの回転を少なくする=重いギアでこぐことです。重い人、巨漢、パワフルな男子、マッチョマンは低ケイデンスに向きます。

重い人が立ちこぎをして、わっしゃわっしゃと低ケイデンスで回せば、トップスピードと加速に優れます。パワーです、フィジカルです。ランニングのストライド走法です。

これの負担は筋骨に来ます。ぼくは低ケイデンスを立ちこぎを多用すると、股間の内転とかすねの外から前の筋肉の疲れを覚えます。すねの外はよく張ります。じみに爪が内出血する。

テクニカルな高ケイデンス

ケイデンスを高くする=クランクを多く回す=軽いギアでこぐことです。細い人、軽い人、小柄なボーイは高ケイデンスに向きます。

低ケイデンスはランニングのピッチ走法に相当します、小さく細かくちょこちょこと。瞬間的な爆発力では重いギアの低ケイデンスには負けます。しかし、長期的な効率性で勝ちます。

高ケイデンスがアジア人のさだめか

アジア人の成長期は16歳前後で止まります。欧米人は19歳前後まで大きくなり続けます。結果、平均身長と平均体重に決定的な差が出ます。

たとえば、180cmのまあまあ大柄な日本人サッカー選手がオランダに行っても、成人男子平均182cmの巨人の国では小柄なアジア人になっちゃいます。日本人が若く見られる原因のひとつです。

単純なリーチやフィジカルでは勝てません。戦い方を変えましょう。効率を上げましょう。ロスを減らしましょう。テクニックを磨きましょう。身長はもう伸びませんから、うえーん。

これの負担は心肺に来ます。長い登りでは血圧が一気に上昇して、呼吸がやばいことになり、心臓がどきどき、頭がくらくらします。

過去の運動の経験からこの状態はよろしいもんじゃありません。不健全です。で、ぼくは高ケイデンス走を好みません。足腰のダメージのが安心です。

ちんたらぽんたら辛気臭くクランクをちょこまこ回すのは性に合いません。ガッ! ドゥオン! ビュューン! の低ケイデンスがジャスティスです。パワー!

結局、ライドの負荷を筋骨に振るか、心肺に振るかのちがいです。どっちがどっちではありません。両方できて場面で使い分けられるのが理想的です。

そして、やっぱし、この走り方にも絶対の正解はなくて、自転車パーツや規格と同じように個々のインプレと業界のトレンドだけがあります。

とはいえ、最近の数値はデジタルに出ます。「ケイデンス200!」みたいなものはぜんぜん無意味なものでなく、ゲームの実績やドラコンの飛距離のようなちょっとしたステータスを持ちます。

MTBで高ケイデンスの練習

おもしろい高ケイデンスのトレーニング方法があります。フルサスのMTBに乗ることです。こんなやつです。

Focus JAM
Focus JAM

ロードバイクやハードテイルの要領でフルサスバイクのクランクをしゃかしゃか高速に回すと、ショックスのストロークと太いタイヤのおかげで否応なくボヨンボヨンてジャンプできます。

このボヨンボヨンは重心のずれ、ペダリングの無駄な出力の余波です。足だけでしっかりクランクを回せば、ぼよぼよを抑えて、スムーズに走れます。

こんなふうにたまに別種のジャンルのチャリに乗ると、おのれの乗り方、こぎ方の癖、バイクの特性をあきらかに理解できます。

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