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ロードプラス 650Bホイールと幅広タイヤの新スタイル

最近のスポーツバイクのキーワードはタイヤです。長らくクリンチャーの700×23、チューブレスの26×2がオン・オフロードの各々で支配的でしたが、2010年前後の29er化を皮切りに激動の時代がスタートしました。

オフロードでは29er化、27.5化を経て、BOOST規格の普及に伴う29erの回帰現象が進行中です。さらに非競技向けのセミファットタイヤがラインナップを広げます。

オンロードでは歴史の影に消え去ったかに見えた650cや650bが一部のモデルで復活しました。従来のランドナーやツーリングバイクでなく、おもに女子モデル、極小サイズの完成車用です。

ちなみに650a、650b、650cの順でホイールは小さくなります。ETRTOは590、584、571です。で、オンロードの650bはオフロードの27.5erです。いずれがETRTO 584です。

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油圧ディスクの標準化でジャンルの境目があいまいに

こうゆうミックスちゃんぽんのいちばんの原因は油圧ディスクブレーキの標準化です。クリアランスとホイールのハブのエンド幅のサイズ=OLDを解決できれば、インチアップ・インチダウンはかんたんです。

最近のロードのディスクブレーキのホイールは100、142のスルーアクスルです。これは少し前のMTBのスタンダードです。

極端、新作のカンパニョーロのBORAのDBやフルクラムのSPEED DBをMTBフレームにぽん付けできます。細タイヤで高速フラットバーバイク、ワイドタイヤでマイルドな悪路用バイク、みたいに使い分けできます。

グッドダート!
グッドダート!

こんなふうにタイヤとホイールの組み合わせでバイクの幅が広がります。組み合わせの妙です。X系、オールロードの隆盛はこの『組み合わせの妙』に起因します。

最近のチャリ界ではタイヤとホイールのワイド化はほぼ不可逆変化です。固く細くの時代は2015年頃に一段落しました。

オンロードのタイヤの標準はすでに25cです。各ホイールブランドの2017-2018モデルのホイール・リムの推奨タイヤ幅はのきなみ25c~です。

“23c”の記載は一部の軽量モデルやロープロモデルにしか残りません。もはやスタンダードじゃない。エアボリューム、耐パンク性、転がり抵抗のいずれでワイドタイヤがデータ的に有利です。

オンロードではmm単位ですが、オフロードではcm単位です。ロードの25c化の同時期にMTBのセミファット化が始まります。

2インチ前半だったタイヤがでーんと3インチ前後までジャンプアップしました。プラスタイヤのはじまりはじまりです。

29er=ETRTO 622=700C WO
左・29×2.35インチノーマル 右・29×3インチセミファット

でも、本格のファットバイクのタイヤは4-5インチです。これがふつファットです。じゃあ、未満のファット=Semi Fatです。

現実、ファットバイクは26インチです。29インチホイール+4インチや5インチのタイヤのばかでかくなります。180cm越えのノッポさんだけが扱えますね、ははは。

旧来のノーマルな26×2.3からセミファット最大クラスの29×3までの比較イメージがこんなです。

セミファットタイヤ比較図
セミファットタイヤ比較図

基本のプラスタイヤと1サイズ上の標準タイヤのサイズがイーブンになります。つまり、プラスタイヤ化=ホイール小径化&タイヤ大径化です。

こんなふうにおおまかな目安を合わせると、利用者は互換性を意識しやすくなるし、製作者は設計をしやすくなります。

「よっしゃ、うちは3.85インチタイヤを作ったで!」

て意欲的なブランドにアナウンスされても、ユーザーやデザイナーはフィーリングやインプレッションを容易につかみかねます。なにがしかの目安は大事です。

プラスタイヤのメリット

プラスタイヤ化の利点はエアボリュームの向上です。クッション性と安定度が上がります。乗り心地はよりマイルドにソフトにやさしくなります。空気は偉大です。

とくにハードテイル、ノンサスフォークの前後フルリジッドバイクではその恩恵が絶大です。歩道の段差にぼけーと突っ込んでも、ノーストレスで突っ走れちゃいます。

サイド
サイド

サスペンションのメンテナンスはたいへんです。ノーサスで遊べるバイクを作るなら、BOOSTのセミファット系をチョイスしましょう。

遠出のときにはグラベル系のタイヤへチェンジします。

KONA HONZO CR TRAIL DL ver Gravel
KONA HONZO CR TRAIL DL ver Gravel

タイトに速く走ることばかりがスポーツバイクの楽しみ方じゃありません。ぼくはゆったりマイペースで走ることを好みます。昔からスポ根は苦手です~。

あと、楽ちん、コンフォート性、快適度からライドのパフォーマンスを改善するてアプローチはレース界でもトレンディーなです。

「細タイヤで速く走れたけど、ぼろぼろのヘトヘトになった・・・」

て翌日、翌々日までぐったりするのは笑い草ですが、怪我、故障、燃え尽き症候群みたいなのはシャレになりませんし。

プラス化の波がロードジャンルへ

いまやオンロード、オフロードの境目は風前のともしびです。個人的にドロップハンドルorフラットバー・ライザーバーて区分のがしっくり来ます。

案の定、プラスタイヤ化のながれはドロップハンドル系のバイクに波及します。ロードプラスです。このスタイルの音頭を取るのがアメリカのパーツ屋のWTBです。

ここはリム、ハブ、小物etcをしますが、ことさらにタイヤを積極的にします。セミファットタイヤの代表ブランドのひとつです。

そして、オールロード系タイヤをいちはやく発表します。ロードプラスです。WTB HORIZON 47Cがその先陣です。

3T Exploro グラベルバイク
3T Exploro グラベルバイク

650b用の47cタイヤです。旧来のオフロードタイヤのサイズでは細め、オンロードでは太めです。30mm前半のシクロクロスとも別箇です。新ジャンルの新スタイルです。

650bホイール+47タイヤのサイズは700ホイール+30タイヤのサイズと互角です。シクロクロス、より身近なクロスバイクのサイズ感がぴったし来ます。

GIANRT ROAM3 ver 6
GIANT ROAM3 ver 6

実際、オールロードは新時代のクロスバイクです。アナログとHDリマスターくらいの差はありますが、ははは。

クロスのタイヤはたいていワイヤービードのチューブクリンチャーです。ロードプラスはチューブレスです。上の3TのWTB HORIZONはTCS=Tubeless compatible Systemです。

トレッドパターンはスリック、セミスリックです。オンロード仕様です。

3T Exploro タイヤクリアランス

この太さのスリックタイヤはありそうでありません。30mm前後のシクロ系や2インチのMTBタイヤはブロックパターンですし。

Panaracer Gravel King SK 700-40
Panaracer Gravel King SK 700-40

Gravel King SKの名前の通りにグラベルバイク用です。トレッドとショルダーのスクエアなブロックパターンが特徴的です。

グリップは優秀ですが、舗装路ではややもっさりです。卓球のラバーみたいなパターンの2.35インチのSchwalbe G-oneのが軽快です。

グラベルタイヤシュワルベG-one

がっちんオフロードには行かないけど、地方の荒れたアスファルト、ノイジーな山道を走る人にこそロードプラスがおすすめです。

短期自転車旅行のバイクパッキングにはぴったりです。3Tのブースの代理店のアキコーポの人も「ツーリングにゆったり使ってもらえれば~」みたいなことを教えてくれましたし。