Vブレーキの調整 ちょい技トゥイン=ハの字ポジションで音鳴り解消


ミニベロ、折り畳み、クロスバイクのスタンダードはVブレーキ

 

自転車のブレーキは多彩です。

 

オンロードバイクのキャリパーブレーキ、TTのダイレクトブレーキ、シクロクロスのカンチブレーキ、オフロードバイクのディスクブレーキ、ママチャリのローラーブレーキ、実用車のロッドブレーキなどなど。

 

セキネ 実用車

セキネ 実用車 ロッドブレーキ

 

じゃあ、Vブレーキは二昔前の初期のMTBのブレーキですね。

 


シマノ [DEORE] BR-T610 Vブレーキ
定価 2475円
割引 10%
販売価格 2226円 (税込み)

※2016/11/01 16:59:55のasahi.co.jpの価格

  • シマノDEOREグレードのVブレーキ。完成車付属のノーブランドのVブレーキは、これに変えるだけでぐっと制動力が良くなります。調整のしやすさもさすがのシマノクオリティ

 

Vブレーキはカンチブレーキの進化系です。開発はわれらのシマノです。なので、カンチとVブレの台座はコンパチです。

 

ブレーキ力はキャリパーやローラーブレーキより高めです。しかも、値段は割安です。なので、クロスバイクやミニベロなどのノット競技自転車に良く使われます。

 

Vブレーキ台座

Vブレーキ台座

 

弱点はリムブレーキであることです。ホイールのリムのコンディションでブレーキ力が大きく左右されます。雨天、ダートではキャリパーやドラム並みの頼りなさです。

 

その後のディスクブレーキの台頭でオフロードバイクのVブレーキは完全に消えました。さらにクロスバイクのディスクブレーキ化が現在進行系です。エントリーモデル以上のバイクはだいたいディスクブレーキですね。

 

しかし、Vブレーキはそんなに絶滅危惧種じゃありません。街中の実体数は多勢です。小径車のブレーキはたいていVブレーキです。TEKTROのやつです。キャリパーやディスクブレーキのミニベロはぜんぜんマイナーですね。

 

なので、これの調整に悩む人はわりに多くいます。しかも、大方がチャリの整備に不案内な初心者です。

 

「ブレーキが効かんけど、整備の仕方が分からん。おれはようしいひん。チャリ屋に行くのはめんどうや。見て見ぬふりをしよう」

 

て人は少なくありません。そんなずぼらさんのための初級Vブレーキ講座を始めます。

 

工具はアーレンキーとプラスドライバー

 

最初に工具を用意しましょう。アーレンキーとプラスドライバーです。ついでに紙切れを用意すると、プチ裏技まで行けます。

 

まず、アームを解放します。Vブレーキパーツとかバナナとか言われる金属のチューブをアームのガイドから外します。

 

バナナ外す

バナナ外す

 

簡単なやり方はこんなですね。

 

Vブレーキバナナの外し方

 

で、アームを解放します、ぱかっと。

 

Vブレーキ

Vブレーキ バナナ外し後

 

つぎはパッドの調整です。工具はアーレンキーです。ちなみにうちのクロスバイクはこんなです。

 

パッド位置高すぎ

パッド位置高すぎ

 

これは確実にタイヤを挟んじゃいます。音鳴りの原因はこれですね。なんでこのハイポジションでしょうか? うーん、なぞだ。

 

最後のメンテナンスはボルトをスプレー塗りしたときでしたか。そのときに手を抜いたかずぼらをしたか。

 

適正位置はここですね。

 

パッド位置ベスト

パッド位置ベスト

 

ちゃんとホイールのリムに目印の線がありますやん。ボルトの締めあとがくっきりします。このパッド位置で良く変に思わんかったなー、ははは。

 

たまにパッド自体がずれます。

 

丸ワッシャいがみ

丸ワッシャいがみ

 

これは取り付けボルトの丸ワッシャのせいです。このおかげで角度の調整が可能ですが、たまに大きなずれが出ます。これは許容範囲オーバーです。

 

平行に修正します。

 

平行

平行

 

はい、OKです。

 

バナナを戻して、ワイヤーを調整します。

 

完成

完成

 

もし、アームの偏りを見つけたら、こいつで調整します、ちっこいネジ。プラスドライバー用です。

 

アーム調整ネジ

アーム調整ネジ

 

このネジを締めると、アームを外側に開けます。逆に緩めると内側に絞れます。レバーを引いて、左右の偏りと動きを見ながら、グッドあんばいバランスを出しましょう。

 

「あのお、片側のアームだけがびくびくします」

 

はい、それはぞくに片効きですね。バネの強さに偏りがあります。

 

左の長いのがバネ

左の長いのがバネ

 

左のピンばねのテンションを調整するのが上記のちっこいねじです。手探りフィーリングでネジネジして、左右均等にバランスよく調整しましょう。パッドの動きの振れ幅を同じくらいにするのがセオリーです。

 

これはパッドのクリアランスです。平行ですね。

 

パッドのクリアランス

パッドのクリアランス

 

このバイクはこれで音鳴りしません。が、トゥインてゆうテクニックを使うと、さらにくろうとぽくメンテできます。

 

裏技、トゥインことハの字パッド

 

で、トゥイン=Toe inです。紙切れを1mmくらいの厚さにして、リムとパッドの間にかませます。

 

紙等をパッドの後ろにはさむ

紙等をパッドの後ろにはさむ

 

かませる箇所はパッドの後ろ側です。ここからブレーキレバーをしっかり引いて、それを維持しながら、パッドのボルトを緩めて、締めなおします。

 

すると、後ろ側のクリアランスだけが前側より広くなります。

 

ハの字パッド

ハの字パッド

 

ザ・ハの字です、マルタン・マルジェラのライダースジャケットのごときフォルムです。

 

つまり、パッドの前側・爪先=Toeが相対的に内側=inになるから、トゥインですね。

 

間違って前側にかませをすると、ヒールインになっちゃいます。これはNGです、裏技じゃなくて、ただの失敗です。でも、実体はヒールアウトじゃないか!

 

このトゥインはメジャーなテクニックです。しかし、ブレーキとリムの相性やコンディションで効果的だったり、逆効果だったりします。

 

DIYチャリダーは愛機の様子を見ながら、臨機応変にこつこつやりましょう。こうゆうあんばいメンテものは技術より愛情です。プロがざつにやるよりうまく出来ますぜ~。

 

ブレーキの固さには好みがありますしねー。ぼくはバリカタよりアルデンテを好きます。