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WH-RS170 アルテグラなのに鉄下駄ww

大阪の堺国のSHIMANO社はロードバイク用の2ndグレードコンポのUltegraを2017年に6800系からR8000系にモデルチェンジしました。→新型アルテグラR8000

内容は前年のトップグレードのDura-Ace R9100を継承します。変速数は11sを維持して、パワーメーター、ディスクブレーキ、Di2などなどのサイドメニューが充実します。

案の定、予想外の目新しいトピックスはありません。唯一のサプライズが新型Ultegraホイールです。

3つに分派したUltegraホイール

先代のUltegra WH-6800ホイールは1640gの軽さ、チューブレス互換、3万円の実売価格でライトユーザーのカスタムに、上級者の練習用にと大いに売れました。

で、後継のUltegra WH-R8000が販売されると思いきや、型番のイニシャルは番外グレードのRSになり、WH-RS500とWH-RS700に分派しました。

そして、”Ultegra”の看板はなくなります。

この店じまいでコンポグレードの名を冠するホイールはDura-Ace WH-R91000系だけになりました。

RS700=2ndグレード RS500=6800の後継

上位のRS700を見ましょう。RS700はカーボンラミネート、そのディスクブレーキ版のRS770フルカーボンで、値段と性能からRS81系に近くなります。

モデル名重量タイヤ種タイヤ幅素材価格備考
WH-RS770 TL1639gTLカーボンNEW! DISC
WH-RS700 TL1568gTLアルミカーボン83485円NEW! 新アルテ?

Ultegra=上から二番目のグレードです。本来のアルテグラの価値観に相当するホイールがこのRS700になります。2ndグレードへの原点回帰です。

一方のRS500です。

モデル名重量タイヤ種タイヤ幅素材価格備考
WH-RS5001649gTLアルミ48918円NEW! 6800の系譜

はい、おなじみアルテグラです。WH-6800の系譜です。ちまたの認識のアルテホイールの後継者はまちがいなくこのRS500です。もはや少数派のC15リムがその証です。

もう一つのRS700は従来のアルテグラホイールの用途から外れます。RS81はめっきり不人気ですが、RS700はこの親戚筋の不名誉を受け継ぎかねません。

この数年でPrimeみたいなフルカーボンのクリンチャーホイールが多く出回ります。いいとこどりの折半なカーボンラミネートが逆に中途半端に見えてしまいます。

そして、やっぱり、Ultegraロゴはありません。RS700は無味乾燥なビジュアルです。所有の満足度は低調です。半額以下のカムシンやRacing 7に負けてしまう・・・

第三のアルテグラホイールRS170

この二つの本命アルテグラホイールのあとから第三のアルテグラホイールがやってきます。それがRS170です。

モデル名重量タイヤ種タイヤ幅素材価格備考
WH-RS170 フロント942gCL25-38アルミ 100mm 12mm E-thru
WH-RS170 リア1149gCL25-38アルミ 142mm 12mm E-thruアクスル

末尾二桁70系=ディスクブレーキ用です。トップの1がグレードです。上位モデルの数値は大きくなります。

つまり、RS170はエントリーグレードのディスクブレーキ用ホイールです。

前949g、後1149gのペア2098gです。りっぱな一人前の鉄下駄です。E-thruはシマノのスルーアクスルの方式で、トレンドのフラットマウントディスクロードの標準です。

ディスクブレーキタイプはセンターロック式です。これもシマノの謹製です。

こちらは推奨タイヤサイズのようにC17のワイドリムです。オールロードタイヤの登場で『標準から2ランクアップが限界』の定説がますます形骸化します。

安ディスクロードの初期装備や補修用?

正直、このRS170の単体の魅力はとぼしく思えます。これだけをピンポイントで単品で購入する人はまれでしょう。

おもな用途は店舗向けの完成車のエントリーディスクロードの初期装備、補修用、セールフレームのバラ完のおともですか。業務用機材のふんいきがひしひし伝わります。

シマノは油圧ディスクブレーキとE-bikeを今後の自転車事業の中核に据えます。社長が増産を明言します。いまはディスクロードですが、はてはディスククロスです。

タイトルのUltegraで名前買いすると、えらい目にあいます。なぜかRS170はUltegra一門にありますが、入門用の補修用の最廉価ホイールです。