プレスフィットBBの取り付け 専用工具なしでベアリングカップの圧入に挑戦


前回の組み立てでフレーム、フォーク、ホイールが揃って、完成図が見えました、わが新車のKONAのカーボンハードテイルバイク。

 

完成度50%

完成度50%

 

でかぶつは揃いました。受け取りミスのプレッシャーから解放されて、一安心します。でっかい荷物の再配達を頼むのは気まずいものですしね。取りに行くのはたいへんだし。

 

のこりは中物、小物ばっかりです。クランク、リング、リアメカ、タイヤは発注済みです。サドル、ステム、チェーンのオーダーがまだですね。

 

チェーンはKMC DLCのバルク、ステムはショートタイプのCNC系のかっこいいやつに決定しますが、サドルは要検討ですね。柔らかめのやつにすっかな~。カーボンサドルに乗り心地にも飽きたし。

 

と、気軽な組み立てパーツの物色にかまける前に作業上の大物を片付けちゃいましょう。はあ、小さな厄介者がイギリスから届きましたよ。

 

Wiggle追跡なしのスタンダード配送梱包

Wiggle追跡なしのスタンダード配送梱包

 

ひさびさのWiggleパッケですね。最近、送料無料の条件が8000円以上→5000円以上に緩和されました。国内通販ストアともう変わりませんね。

 

今回のWiggleの購入物は5000円ちょいで、配送オプションはデフォルトの無料配送追跡なしです。この場合、エアメール扱いで郵便受けに届きますね。はんこ・署名不要です。国内の定形外郵便と同じ扱いですね。じゃあ、おそらく土日の配達はされません。

 

てことは、パッケージが郵便受けに入らないと、配達スタッフがしれっと持ち帰っちゃいます。その際、在宅確認はありませんね。ぼくはたまたま昼飯帰還時に受け取れました。あぶねー!

 

うちのポストにはアマゾンの消耗品の定期購入物もビミョーに入りません。たびたび夜中に中継局まで行って、ゆうゆう窓口で受け取りますね。でっかいポストに変えるかあ? と思って、はや数年を迎えます、ははは。

 

クランクとBBは一心同体 片方が決まると、もう片方が決まる

 

BB、ボトムブラケットは自転車のクランクの回転軸のパーツの総称ですね。BBとクランクはニコイチです。最もスタンダードのはスクエアテーパーのBBですね。

 

フレームにねじねじイン

フレームにねじねじイン

 

シャフトの形が四角先細り=スクエアテーパーです。で、スクエアテーパーBBです、そのまんまですね。市販の自転車、クロスバイク、折り畳み、ミニベロに多く使われます。

 

これ以前のBBはコッタードタイプですね。こうゆう実用車のBBはだいたいコッタードです。

 

パースセキネ

パースセキネ

 

このコッタードBBの性能はいまいちよろしくありません。しばしばアームがゆるんで、へたって、がたつきます。構造が単純ですからね。

 

ちなみにCotter コッターてのは留め金、ピン、くさびの一種ですね。コッタードクランクてのはピン止めクランクてことです。

 

このコッターなしのクランクがコッタレスクランク=ピンなしランクですね。上のスクエアテーパーがコッタレスの代表です。スクエア用クランクはこのスクエア軸にボルトでぎちぎちにねじ込まれます。

 

構造に返しやねじ切りやピンはありません。つまり、これも圧入の一種です。げんにクランクアームの固定ボルトを外して、ハンマーや鈍器で外方向にばんばん叩けば、シャフトからぽろっと外せます。

 

ANSWER リング裏

ANSWERクランク リング裏

 

なので、走行中のクランクの緩みはおおかたこの固定ボルトの締めの甘さに因ります。平均的推奨トルクはわりと高めの35Nmですね。ましてや、ボルトがなければ、クランクは完全フリーダムです。ねじやピンや返しがありませんから。

 

さて、Wiggleパッケの正体はこんなですね。

 

Raceface BB92 と X-toolsタイヤレバー

Raceface BB92 と X-toolsタイヤレバー

 

メインショッピングのBBと帳尻合わせのタイヤレバーです。BBはRace Face BB92 Cinch 30mmですね。プレスフィット用です。

 

プレスフィットボトムブラケット

プレスフィットボトムブラケット

 

左のインナーカップはプラッチックのぺこぺこカバーです。フレームシェル(BB取り付け部)内の防水・防塵用ですね。これ自体に強度はありません。

 

実質の本体は右上の二つのベアリングカップです。中段の二枚はダストカバー、赤わっかはBB86用のスペーサーですね。

 

スポーツバイクのBBは独自規格の乱立フェスティバルです。ブランド、年式、モデルで違います。クラシカルなオンロードジャンルではシマノが基準です。古典的なツール系のバイクではフロント変速がまだ意味を持ちます。

 

が、その他のジャンル、オフロード、オールロード、アーバン、ストリート、トレイル、BMXのバイクはフロント変速を重視しないorはじめから持ちません。シマノクランクはファーストチョイスの業界標準じゃなくなります。

 

てことで、あそびバイクのバラ完ではフレームとBBとクランクとのにらめっこが必要不可欠ですね。しかし、ぼくはひさびさにシマノクランクを使おうと思います、XTR 9020。

 

XTR 9020右アーム

XTR 9020右アーム

 

たまたまベストサイズの165mmを安く調達できましたから。見た目とブランドのほかは満足でした。ところが、フロントシングル用のナローワイドリングのイメージ図で予定を狂わされます。

 

 

はい、このビジュアルはベリークレイジーです。アームのインナーリング用の穴がむき出しになるって!

 

自転車の顔たるクランクがこのだささだと、乗り手のセンスが疑われます。クオリティ最高、ビジュアル最低です、XTR M9020クランク。下位のXTやSLXはふつうだのに!

 

結局、こんな事情でXTRクランクはお蔵入りになっちゃいました。じゃあ、BBが変更になります。当初の予定はWishboneのセラミックのやつでしたが、これが立ち消えになっちゃいました。

 

うちのフレーム用のBB92のプレスフィットタイプはあります。しかし、Shimano用かSRAM用だけです。ぼくはSRAM派ですから、GXPにするぜ! と意気込みますが、上位モデルのクランクに165mmサイズを見つけられません。

 

この165mmサイズは常に足かせですね。でも、170mmはぼくの股下にはジャストロングです。とにかく、サイズは最優先です。165mmのクールなグッドなクランクは非常に限られます。

 

ROTOR、FSA、HOPE、RACEFACE、e*thirteenで悩みまして、最終的に定番のRACEFACEにしました。決め手は色ですね。今回のテーマはザ・グリーンです。

 

で、クランクが決めると、おのずとBBが決まります。Racefaceの最近のクランクのシャフト軸は30mmですね。シマノホローテックIIは24mm、SRAM GXPは左右異径の22-24mmです。

 

大は小を兼ねます。30mmアクスルはアダプターやなんやで24mmやGXPに対応しますが、その逆はむりゲーかエクストライレギュラーですね。ベアリング打ち替えとかが必要です。

 

稀少なポン付けコンパチはFSAとROTORです。ROTORクランクのスピンドルは30mmですね。MTBの1xのREXシリーズがあります。

 

ROTOR MTB Crank REX1.1
ROTOR MTB Crank REX1.1
定価 47227円
割引 13% = ¥6583円
特価 40644円

※2017/04/03 20:43:01のcyclingexpressの価格

 

でも、お値段がファンタジープライスですね。そして、カラーは黒しかない。手が伸びかねますわ~。

 

てことで、RACEFACEのクランクに決めて、純正BBを買いました。このBBの価格は4800円です。わりに高額プライですね。カスタムベアリングでグリスはPhil Woodてあります。そこそこの性能でしょうよ。

 

行くぜ、圧入プレスフィット!

 

BBの取り付けに行きましょう。まず、BB92のフレームにはスペーサーが不要ですね。インナーカップのスペーサーを外します。これを外し忘れて圧入すると完全に泣きを見ますねー。

 

BB92ではインナーカップのスペーサーが不要

BB92ではインナーカップのスペーサーが不要

 

で、これをフレームに手でかぽっとセットします。ここはぜんぜんイージーモードですね。やり直しが効きますし。一発勝負のスリリングな作業はここからですね!

 

ベアリングカップ

ベアリングカップ

 

はい、ベアリングカップブラザーズの登場です。フレーム側、カップ側、いずれがノンスレッドのつるつるフェイスです。

 

BBチューブ スレッドなし=PF

BBチューブ スレッドなし=PF

 

スレッドなし=圧入用ですね。PFのBBの取り付けはお初です。げに未知の規格とのファーストコンタクトは不安と期待のミックスジュースですね。

 

RACEFACEの説明書のとおりにチューブとカップにグリスを塗ります。圧入の接触面のグリスアップは不可欠ですね。潤滑剤、精度アップ、耐久力上昇、メリットがたくさんです。

 

グリスアップ

グリスアップ

 

一部のブランドはロックタイトを推奨します。ぼくはロックタイトには懐疑的です。あのかぴかぴのイメージがよくありません。

 

カップをチューブにそっと載せます。

 

ベアリングカップをフレームのBB受けにプットして

ベアリングカップをフレームのBB受けにプットして

 

ところで、ショップや上級DIYラーはプレスフィットBBの圧入に専用工具や自作工具を用いますね。専門品はこんなやつです。

 

 

板金で左右のカップを固定して、ナットでぐりぐり締めます。原理はスクエアテーパークランクの取り付けと一緒ですね。press fit=圧入=押し込む・・・

 

とどのつまりは押し込みです。パワーですよ。パワーとはなんですか? はい、ゴリラです。じゃあ、ごりごりごり押しですね! うほうほ!

 

平たい丈夫な板状のものを探します。と、みずやのグラタン皿に「ウホッ!」とときめきました。

 

グラタン皿圧入サービス始めました

グラタン皿圧入サービス始めました

 

ぴったしだあ! おあつらえ向きにベリーグッドな持ち手がありますぜ。これをぐっと掴んで、体重をどしどし掛けます。

 

できる! できる! Yes We Can!!! オー、オバマフォーエバー! オー、シューゾー・マツオカ、われに力を!

 

グラタン皿を舐めるなぁーーーーー!!!

 

プレスフィットフィニッシュ!

プレスフィットフィニッシュ!

 

ほら、できたがな! ちょろいもんですわ、プレスフィットBB、はははは! ばーんとやったったらしまいじゃ!

 

逆サイドもグラタン圧入でOKです。

 

左右ともグラタン圧入

左右ともグラタン圧入

 

はい、100点! よゆうのよっちゃんです。正味、作業的には難易度ノーマルくらいですね。10段階の4です。ミニベロホイールの細タイヤ取り付けとかソフトグリップ交換のがよっぽどハードですわ。下手なチャリ屋に頼むより安心です。

 

ポイントはぐずぐずためらわないことです。パワー! あと、片側ずつやりましょう。

 

あ~、ぴっちりFitしたBBを見るのはすばらしい気分だあ~。ホローテックBBのぼってりはみだしたビジュアルは好みじゃないからね~。

 

もうねじ切り式のBBは不要ですね~。サヨナラ、ネジキリ! あ、でも、T47は2年後くらいにぶわっと来るかも。モノコックのカーボンに養生の金属なしでねじ山を入れられればね!

 

ダストキャップ被せて完成

ダストキャップ被せて完成

 

そして、プレスフィット、ウラー! VIVA PFBB!!!!

 

プレスフィットBB越しの町並みもひときわにすてきに見えますぜ! ねじ切りBBの景色とはかがやきが違うね! うん、低空はまあまあガスってるね! 都市部だからね!

 

BB in The My City

City in The BB

 

ヤッホー! ヨーレイヒー! Crank hurry up!! 今夜はグラタンだ! ※うどんでした

 

後日のBBのコンディション

 

で、以上の取り付けから200kmのならしを終えました。と、なんかBBのあたりからガタと異音がする・・・

 

てことはぜんぜんありません。回転は非常にスムーズでサイレントリーです。フレームの精度とわがグラタン皿のたまものです。

 

ぼくはそんな神経質なもんじゃないなあと思います。ねじ切りのやつも鳴るときには鳴りますしね~。

 

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