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チタンシャフトBBに中華セラミックベアリング圧入

ママチャリ改造の第6弾はBB、ボトムブラケットです。フレーム側のシェルはクリーニング済み、フェイシング済みです。

BBフェイシング完了
BBフェイシング完了

ホローテックII、GXP、B30の中空系のBBを使おうとか考えましたが、ママチャリらしさを考慮して、最終的にスクエアテーパーのBBに落ち着きました。

ふつうにスクエアBBを入れても、ヤリガイを感じません。過去にスクエアBBを超さんざんメンテ・新調・破壊しましたし。

じゃあ、今回は未知のDIYに挑戦しましょう。シールドベアリングの交換です。しろうとにはかなりの高レベカスタムです。

6903セラミックベアリングを購入

スクエアテーパーBBのシールドベアリングは特段の自転車専用品でなく、汎用の工業用品です。

  • 内径:17mm
  • 外径:30mm
  • 幅:7mm

ベアリングのゴムパッキンに型番の記載があります。『6903 2RS』です。6903のシールドベアリングはこのサイズです。アマゾンやモノタロウで一個から買えます。

2RSのアルファベットの意味は”Rubber Seal” ゴムパッキンの略です。2RS=ツーゴムパッキンです。両面接触型? おそらくいちばん防水・防塵のタイプです。

また、6903番のシールドベアリングはスクエアBBに留まらず、ホイールのハブに使われます。ハブ本体は6903、フリーボディは6803です。

フリー裏
フリー裏の6803ベアリング

型番はだいたいゴムパッキンの表側にあります。交換のさいの目安にしましょう。心配性さんはデジタルノギスで実測を忘れない。

型番が分かると、へんな欲が出ます。

「セラミックベアリング」

この魅惑のワードが頭によぎります。6903のセラミックベアリングはいっぱしの高級品です。国内のノーブランドの流通品が1個数千円だ。新しいBBをよゆうで買える~。

じゃあ、中華サイトを頼りましょう。1個1000円代の6903セラミックベアリングがどかどか出ます。

中小の国内セラーの大半はこれをAlibabaやAliexpressで仕入れて、儲けを乗っけて、アマゾンや楽天に出品します。ものは一緒です。

じゃあ、セラーを厳選して、カートインしましょう。で、10日弱をのんびり待ちます。のーんびり。

はい、ブツが届きました。おどろきの白さ、フルセラミックベアリング!

フルセラミックベアリング6903
フルセラミックベアリング6903

NOT RSバージョンです。むき出しのタマタマが垣間見えます。ゴムパッキン+グリスは回転の敵です。この際、防水や防塵は度外視です。

シールドベアリング圧入

シールドベアリングの圧入です。本来、着脱のいずれが上級者向けのカスタムです。プロが万力とごっつい専用工具を使って、しかめ面で慎重にやります。

ぼくは初期のジャンクのスチールベアリングの取り外しには頓着しませんが、このセラミックベアリングの圧入にはおいそれとゴリ推しゴリラくんになれません。

セラミックは過度の衝撃や加圧でふつうに割れます。鉄やチタンみたいな粘り気はありません。手応えはアルミに近くなります。むにゅっとせず、パキパキ言います。

で、ひさびさに工具を買いにダイキの工具館へ走ります。M6のロングネジとボルト付きネジを購入しました。

ついでにキャリパーブレーキ取り付け用のL金具をゲットします。左上の黒い短いやつです。右上が旧L字金具です。

ベアリングDIYキット
ベアリングDIYキット

そして、キモはCNCステムです。このオフロード系のごついステムがDIYにフル活躍します。やすりの台座、圧入のハンマー、コラムカットのソーガイド・・・

もはや、ぼくのなかでステムは工具! ああ、次世代のDIYチャリダーに残そう、この名言。現実、半端な工具より精度はばっちりです。

さあ、これらを駆使して、ベアリングをぶち込みます。BBシャフトの中にヘッドつきのM6のネジを通して、金具やステムをテキトーにかませて、レンチでネジネジします。

ステムやM6ネジやで圧入
ステムやM6ネジやで圧入

うーん、かったーい~。金具が負ける~。じゃあ、冷やしてみましょう。チタンを冷凍庫でちたんちたんに冷やします。

冷凍チタン
冷凍チタン

これで鉄みたいにコンマ何ミリか縮む?!

固い
固い

うーむ、ぜんぜん入らない。かっちかちや。

一旦、これでフレームにセットして、カップを嵌めましょう。

はい、ぱかっとな。

BBセット
BBセット

これでネジネジすれば、ベターな位置まで圧入できないか? YES! WE CAN!

で、目一杯にぐりぐりします。途中からパキパキて音がします。うん、気にしない!

一応、BBカップの遊びをなくせましたが、ガチガチにトルクをかけると、ベアリングの回転をBANしちゃいます。

もしか、フレームがアウトだア? チタンシャフトのがアウト? うーん・・・OK! 全力でスルーしましょう。

クランクをセット

クランクをセットします。折りよくジャンク箱のなかから2本のクランクが出てきました。

クランク仮つけ
クランク仮つけ

でも、左クランクx2だあ! しかも、色違いで、長さ違いだあ! 構いません、構いません、BBの空転の具合を見るには構いません。

回転はさすがのセラミックベアリング・ノングリスです。クランクが30回転ぐらいするする回ります。

そして、車体がぐわんぐわん横ブレします。クランクの長さ違いの影響? やっぱし、フレームのゆがみかあ? 980円の安物だからなあ~。

ママチャリカスタム、この中盤に来て、暗雲がたれこめますねー。

あ、キャリパーブレーキのL字金具を短くしました。

次回は1インチのJISヘッドパーツの圧入です。