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箕面のGIANTストア大阪店に行ってみた

自転車屋にはいくつかの種類があります。単独店舗の町の自転車屋さん、カンザキやきゅうべえみたいなローカルチェーン店、ワイズロードやあさひみたいな全国チェーン店、RICOみたいなフランチャイズ店などなどです。

これらのほかに特定の車種を推すコンセプトストアや自転車ブランドの直営店があります。あげくにイタリアのビアンキはおしゃれなカフェや夏季限定のビーチハウスをも出店します。しかも、評判は上々です。

自転車店激戦区の北大阪に佇む巨艦

うちの地元の大阪市内北部・北大阪は自転車屋の激戦区です。あさひやダイワサイクルの本社から、カンザキ、一条、シルベストのようなローカル人気ストア、リンゴロードみたいな通好みのプロショップまでより取り見取りです。

その中でひときわに異彩を放つ店舗があります。北摂の自転車乗りのメッカ、箕面の山のふもと、国道171号線沿いを走ると、否応なくその巨艦を目撃します。

GIANTストア箕面
GIANTストア大阪箕面店

はい、GIANTストア箕面店です。この数年のチャリダー活動で何度となくこの前を行き来して、門構えのでかさに圧倒されて、「でかっ! でっか!」て叫びますが、ついぞ足を踏み入れません。

こういうコンセプトストアはそのブランドの精神を体現するものです。GIANTのバイクを見に行くのにはベストでしょう。反面、ぼんやりふらっと『なんかおもろいもの』を探すには不向きです。

うちから十分のスペシャライズドのコンセプトストアのラビットストリート江坂店にすら足が進みません。

スペシャライズドコンセプトストアラビスト江坂店
スペシャライズドコンセプトストアラビスト江坂店

オレンジ色のやわらかい店内照明が一見さんをビリビリ気後れさせます。冷やかしがハードです。この点、ウエパー、ワイズロード大阪、サイクルハンターとかは気楽です。

LX叩き売り
LX叩き売り

今回、師走の午後に暇を持て余して、勝尾寺ヒルクライムのあとでGIANTストア箕面店の敷居をまたぎました。店頭の所感をレポートします。

すでに屈指の自転車量販店のGIANTストア

GIANTの直営のコンセプトストアのGIANTストアは大手自転車屋並みに全国へ展開します。2017年時点の店舗数は30店です。

サイクルベースあさひの400店は別次元ですが、GIANTストアの30店舗もすでに業界屈指の販売店です。基本的に自転車販売業は地元密着型の商売です。チャリで行ける範囲=商圏みたいなものです。

コンセプトストアの二番手はTREK系ストアです。直営のTREKストアは神戸に2店舗、大阪に1店舗、東京に2店舗の5店舗です。ほかにTREK推しの一条とかTREK専門バイシクルカラーとかがあります。

つぎがイタリアのチェレステ屋さんのビアンキです。直営店は関東限定です。おしゃれなカフェは自由が丘にあります。直営以外の専門店は見当たりません。かばんはヨドバシにあります、ははは。

ここからGIANTストアの30店のすごさが知れます。実際、自転車販売チェーン店のベスト5にはランクインしましょう。

あさひ(全国)、ダイワ(関東、中部、関西)、ダイシャリン(関東、北陸)、ワイズ(全国)、GIANT(全国)が五強ですか。番外に中古屋のサイクリー(全国)が入ります。

ほかはいろんなブランドを扱いますが、GIANTストアはGIANTの自転車しか取り扱いません。それでよその販売店と互角に渡り合います。まさに銀輪の巨人です。

・・・て、ベスト2以下20位くらいまでの合計をゆうに上回るサイクルベースあさひがバケモノです。アメリカか。

箕面店はアジア最大のGIANTストア

箕面のGIANT大阪のでかさは群を抜きます。ここはアジア最大の旗艦店です。建屋の全体がカメラに収まりません。

GIANTストア大阪
GIANTストア大阪

ここはもともとは住宅機器メーカーのINAX(現LIXIL)のショールームでした。地上二階、地下一階の特大の居抜き物件です、ははは。

去年に心斎橋のLIVストアが閉鎖して、こっちの右側の棟に移転しました。右側がまるまるWomensのゾーンです。女性用自転車販売では最大クラスです。

左手のバイクラックは自転車のお客様用です。が、メインの客層は自動車の人々です。北摂の富裕層がターゲットです。これは北大阪の大型自転車店の共通事項です。

入口のわきに試乗車があります。売れ筋のクロスバイクやミニベロがそろいます。今期にデビュー以来初のフルモデルチェンジを果たしたGIANT IDIOMちゃんが目を奪います。

店頭の試乗車 手前はGIANT IDIOM 2018
店頭の試乗車 手前はGIANT IDIOM 2018

GIANTはロードフレームのスローピング化のパイオニアです。で、ミニベロロード系のIDIOMは長らく丸っこいスローピングビジュアルでしたが、昨今のトレンドをおさえて、こんなエアロストレートなルックスをゲットしました。

ふんいきはほんとにミニPROPELです。ぼくはこのニューモデルの方に一票を入れますねー。そして、フレーム売りを切望します。バラ完のベースに最高でしょうよ。

展示は多彩にMTBからロードまで

GIANTの旗艦店らしく品ぞろえは多彩です。エアロロードのPROPEL、オールマウンテンのANTHEM、シクロ、クロスバイク、オールロード、LIVモデル、キッズバイクまであります。

ほかのユーザーにちょっと気後れして、店内写真を取りそびれました。Giantストア大阪の公式Facebookを拝借します。

イマドキの子はもう三輪車て乗りません。幼児用のバイクはペダルなしのバランスバイクばかりです。この方がコマなし自転車への移行に有益だあ? か、単にバランスバイクのがコスト安で省スペース?

そして、ポップ♡なメット♪はイマドキのマザーやファザーやジジババの心をわしづかみにします。自分はかぶらなくとも、子や孫には被せますわね~。単価アップの重要な商材です。

パーツ、ウェア、アクセサリコーナーも充実

GIANTは自分のところで製造、流通、販売、アフターケアまで出来ます。自社工場、下請け、孫請けを使えば、チャリ関連のありとあらゆるものを作れます。

で、一階のパーツコーナーには純正のパーツ、ウェア、アクセサリ類が並びます。つるしの完組ホイールからビブショーツ、さらにサドルバッグやカゴやチューブレスキットやサイクルコンピューター! までGIANTざんまいです。

サイコンのマウントもGIANTだし!

価格はふつう アウトレットはお買い得

コンセプトストアの性質から商品の価格は不勉強です。だいたいメーカー希望小売価格です。割引はありません。よその店のが割安です。

GIANT印の純正品もそんなにステータスを持ちません。ブランド的にはアメリカ御三家、イタリア御三家、フランス系、ドイツ系のが上です。欧米とアジアの格差は暗黙の了解です。

ただ、カゴとかバッグとかの実用系の小物はいい仕事をします。クロスバイクのアイテムを完璧に作れるツール出場の自転車ブランドはGIANTくらいです。

前にヤフオクで見たESCAPEロゴのアルミのパイプカゴがクールでした。スマートなカゴてのはほんとに貴重です。

純正以外にもシマノの駆動系の消耗品、フィニッシュラインとかのケミカル、KABUTO、キャットアイみたいなアクセの定番はあります。が、価格はふつうです。北大阪では割高です。

しかし、型落ち、訳あり、試乗車のアウトレットバイクはまあまあお安くなります。値引き率は20-40%です。当然のように現物限りです。定期的にちょくちょく覗けば、掘り出し物にありつけます。

GIANTストアはどんな人におすすめ?

箕面のストアはゆったりスペース、たっぷりモデル、付かず離れずの接客てコンセプトストアの理想のような店舗です。価格以外では特段のCONSが見当たりません。

なにかとうるさいネットの評価が星4つ越えです。チャリ屋で星4つは僥倖ですよ。ラーメン屋みたいに高めの得点は出ません。低めに出ます。2とか3はふつうです。

そして、イベントの多さ、LIVゾーンの充実ぶりから女子、初心者にはベストなストアでしょう。一から十までGIANTで固められますし。

反対にぼくみたいなチャリ頭でっかちなケチケチ星人は価格でげんなりしちゃって、店内の上質なふんいきに息苦しくなります。

しかし、Escape R3が50000円、IDIOM 2 2018が63000円です。GIANTのパフォーマンス帯の完成車はよそブランドのセール価格みたいなもんです。

もちろん、GIANTファンには天国です。でも、ぼくのめあてのGloryとPropel SL DISCがなかった・・・また、春先に見に行こう。