ヘッドパーツの交換 着脱・圧入に自作工具・特殊工具なしで挑戦


自転車カスタムのおもしろさにはまると、遅かれ早かれこれに挑戦したくなります。ヘッドパーツの交換です。

 

クランクやボトムブラケットの交換にも専用工具が必要ですが、それらは比較的に安価なツールです。代表格はホローテッククランクの蓋外し工具さん。

 

 

BBはずし。

 

 

だいたいが1000円以下です。ところが、ヘッドパーツの交換にはやけに高いスペシャルな工具が必要になります。まず、取り外しにこのはぼきみたいな工具がいります。

 

 

これがCRCで2218円です。そして、取り付けにこんな工具がいります。

 

 

この謎アイテムが8000円、うーん・・・

 

まじめなカスタマイザーはこの専用工具の価格にしり込みして、交換を諦めてしまいます。が、テキトーずぼらのO型人間は手探りでできるとこまでやろうとします。ぼくは典型的にそのタイプです、はは。

 

とにかく、ワンが曲者

 

まず、もともとのヘッドパーツを取り外します。が、その前にフォークを外さなければなりません。じゃあ、ステムがほんとの『まず』です。ヘッドキャプを外して、ステムを抜いて、フォークをヘッドチューブからすこんと叩き落とします。

 

すると、上下のスペーサー、ベアリングがばらばらします。多分、上ワン、上スペーサー、上ベアリングはグリスでねちょっとトップチューブにくっついてますが、下スペーサー、下ベアリングはフォークに引っ張られて、ステ管にくっついています。すばやく回収しましょう。

 

さて、ここからが最初の山場、上下のワン外しです。トップチューブにがっちりはまったこれのことです。

 

これを取り外すのは前述のはぼきみたいなツールの役目です。しかし、そんなものは手元にありません。めったに使わないものに2000円も出せません。塩ビパイプで自作工具を作るもめんどうです。

 

O型はすなおにノミとハンマーを用意します。ノミの刃先をチューブ内のワンの縁にセットします。細心の注意で大胆にふんわりとがんがん叩きます。かんたんに外せます。

 

結局、専用工具であろうがなかろうが、ワンの取り外しは物理的作業です。専用工具のメリットはパーツへの負担が少ないだけです。お客の自転車を扱うチャリ屋はむちゃをできませんが、カスタムチャリダーは力技DIYでぜんぜんOKです。

 

つぎはフォークの下玉押しを外します。薄刃のカッターを密着部に差し込んでとんとこ叩いて、数mmの隙間をつくってマイナスドライバーかノミの歯を入れて、ぐいとこじります。この方法がベストです。へんにやさしくすると、細かいキズを多くつけちゃいます。肉を切らせて骨を断つ精神です。

 

これで全部のパーツを外せました。構成は上下ワン、上下スペーサー、下玉押し、上下ベアリングです。製品モデルによって、シールや上玉押しがあります。

 

TANGE タンゲ ヘッドパーツ terious オーバーサイズ一式

TANGE タンゲ ヘッドパーツ terious オーバーサイズ一式

 

このヘッドパーツはTANGE タンゲ terious オーバーサイズ28.6mmです。オーソドックスなカップ&コーンタイプで、エントリークラスのスポーツ車に使われます。

 

信頼と品質のタンゲ製にしてはスペーサーのフィット感が大きめだったり、ガタが出たりして、最初から好印象じゃありませんでした。

 

どうせなら、カートリッジシールドベアリング式のCNC系のやつにしようと思って、よさげなやつを探します。クリスキングは高すぎ、ケーンクリークは見当たらず、結局、INTREPIDのチェーンを買ったヤフオクの豆新で買いました。

 

AEST ヘッドパーツ アヘッド オーバーサイズ シールドベアリングです。クリスキングのうん十分の一の値段です。うちのはこれの黒です。シールドベアリング式でアルマイトブラック。

 

下玉押しはスリット入りのもので、フォークの根元への取り外しが格段に楽ちんです。

 

AEST アヘッドヘッドセット パーツ

AEST アヘッドヘッドセット パーツ

 

このAESTは台湾製で、AliExpressやアマゾンの評価はおおむね好評です。

 

取り付けの山場は上下ワンの圧入です。ワンは取り外しにも取り付けにも曲者です。とにかく、パワーと思い切りが必要です。

 

ここでまじめなA型さんはホームセンターの資材で自作工具を作りますが、ずぼらのO型は力技で押し通します。だいたい力技で外れるもんが力技で付かへんておかしくない?

 

ということでワンをトップチューブに軽くはめて、ロゴの方向にだけ注意して、ざぶとんを下にかまして、体重でぐいぐい押し込みます。特に問題なく圧入できました。

 

専用工具も自作工具も不要です。ヘッドパーツ、ちょろいですね~、はははは。

 

あとはベアリングとスペーサーを順番にはめて、下玉押しをフォークの根元に入れます。スリットが広がって、らくにはまります。あとあとのメンテも楽ちんです。

 

AEST ヘッドパーツ

AEST ヘッドパーツ

 

さて、シールドベアリングのヘッドパーツの実力ですが、ハンドリングの滑らかさはそんなに変わりません。もっとも、交換の動機はそこじゃありませんが。

 

問題のガタはなくなりましたし、見栄えはよくなりました。なにより専用工具も自作工具もなしにうまくやれたことが満足感です。