自転車の塗装 手芸用アクリル絵の具で500円小一時間の楽ちんペイント


自転車に長く乗ったり、中古自転車を買ったりすると、遅かれ早かれ塗装の難に直面します。チッピング、ガリ、ヒビ、サビetcがボディブローのようにわれわれを追い詰めます。

 

表面の痛みはそうそう走りや性能に影響しません。が、日常的に目に触れまして、オーナーの精神メンタルをべこべこ凹ましてくれます。

 

ボルトのサビみたいなのはとくにヤらしい精神攻撃ですね。

 

リアショックボルトのサビ浮き

リアショックボルトのサビ浮き

 

この赤茶けたカラーはほんまにじわじわ来ます。MPが16分の1ずつ減らされる! しかも、効果は永続的です。

 

金属をしっかりコーティングしようとすれば、アルマイトみたいなケミカル処理をしなければなりません。げんにそうゆうキットはあります。

 

 

作業は難しいものじゃありません。手順のログや解説動画はネット上にあります。が、工程にガスや酸や電気が伴いますから、狭小スペースラーは四苦八苦ヒヤヒヤします。白煙、異臭、火花、もうバトルです。

 

となると、より簡単な塗装方法、スプレー缶が定番ですね。ホームセンターに行って、剥離剤、プラサフ、カラー、ウレタンクリアーもろもろを購入して、お手軽DIYだ!

 

はい、もうそんなこんなのスプレー代がかれこれ5000円~1万円コースです。そして、剥離剤の反応ガス、揮発系スプレー、金属粉塵との数時間の格闘が必須です。ぜんぜんお手軽じゃないよ~、うえーん。

 

おまけに、自転車パーツは全体的に面より線、てか、チューブ、棒状です。噴射塗料の大半はむだになります。細いステーとかは泣き所ですね。非経済的だあ。

 

「もうプロに頼むか・・・」

 

いやいや、塗装屋は意外にずぼらしますで~。とかく、一見さんは軽く見られます。所詮、バイク塗り屋やクルマ塗り屋がする自転車塗装は片手間の手抜きですわ。

 

十中八九、ぴっかぴかの100点のものは来ません。80点くらいでしょうね。チャリの塗装ごときにクラフトマンシップはびびびと来ません。鼻くそほじりながら、ぷしゅーとします。職人てのはそんなものです。

 

どんな分野でもそうですが、腕利きの人はごく一部、腕利きのまじめな人はごくごく一部です。小汚い町の定食屋の主人も料理人ですし、三ツ星レストランのシェフも料理人です。

 

はたして、コネや口コミを使わずに良い職人に出会えましょうか? 非現実的です。そして、そんな理想のプロを見つけられても、余裕の数ヶ月待ちを強いられます。

 

だって、あっちは評判の塗装屋さんで、こっちはただの一見さんだもの。「プロに頼む」とか「専門家に頼む」てのはゴールじゃなくて、スタートですね。前途は多難です。

 

さて、身内や仲間にまじめな腕利きの塗装屋がいますか? ぼくの周りにはいません。左官屋と溶接工とパン屋と水道屋と魚屋と酒屋はいますが、ははは。

 

じゃあ、自転車塗装を思い立って、近くのホームセンターにひゅーん駆け込んで、塗料の棚を物色する・・・のはどシロートですね。安直なホームセンター脳です。日曜大工主義に毒された浅はかな行為です。

 

ぼくはコーナン、ダイキ、ロイヤルホームセンターをスルーして、手芸屋さんにストレートINします。

 

で、これを買います、アクリル絵の具。

 

アクリル絵の具アメリカーナ

アクリル絵の具アメリカーナ

 



金属にもカーボンにも描けるアクリル絵の具でらくらく自転車ペイント

 

アクリル絵の具はまんまアクリル入りの絵の具です。塗料的には新しいジャンルですね。乾くまえには水で落ちますが、乾いたあとでは水に落ちません。

 

で、このアメリカーナはトールペイント用のアクリル絵の具です。トールペイント界ではセラムコートと双璧を成します。

 

アメリカーナはとくに速乾性で、木、金属、ガラス、布、紙なんかに幅広く使用されます。セラムコートはややしゃばしゃばですね。いらちのぼくはアメリカーナ派です。

 

ところで、トールペイントてのは手芸のジャンルの一つですね。由来はヨーロッパの家庭用のDIYです。家具やブリキのおもちゃをデコって、おしゃれにしました、てのが起源ですね。

 

それがアメリカに渡って、20世紀にブームになって、今に至ります。伝統系クラシカルなデコアートみたいなもんですね。イマドキ女子がスマホをデコるやつのオリジン的なもんです。

 

既製品にちょっと手を加えて、オンリーワンのおされアイテムにする、庶民の知恵ですね。

 

これはスタンダードなウッドプレートのトールペイントの飾りです。

 

トールペイント

トールペイント

 

背景の黒みたいにべた塗り出来ますし、花びらのところみたいに水で薄めてぼかすとかできます。使い勝手は水彩絵の具なみです。細かい筆のストロークが可能です。スプレーより腕の差が出ます、ははは。

 

ぼくはへたっぴですね。葉のハイライトが強すぎますし、葉脈が雑ですし、下の白文字がぐにゃぐにゃです。修行不足だア!

 

これは3年前ぐらいのものですが、ぜんぜん色あせませんね。じゃあ、自転車パーツの塗装には十分じゃないかあ? と思って、今回のペイントに至ります。

 

以前にスペーサーやボルトの塗装でウレタンスプレーを使いましたが、やっぱり、揮発剤、有機溶剤の匂いにうえっとなっちゃいました。

 

しっかり塗ろうとすると、それなりの場所と手間を要しますしね。ベランダを真っ黒には出来ません。公園や河原でやるのは傍迷惑ですしね~。やっぱし、手軽じゃありません。結局、自転車パーツの塗装にスプレーはミスマッチですわ。

 

今回の塗り物はこんなです。第一号の自作アルミスペーサーです。

 

自作スペーサー

自作スペーサー

 

市販アルミパイプを適当にカットして、ウレタンスプレーで塗装しました。ミニベロフォークのカスタムに必須のアイテムですね。

 

ステム一体型ハンドルフロントビュー

ステム一体型ハンドルフロントビュー

 

この長さのスペーサーはレアです。ロングスペーサーを自作するか、2cmスペーサーを十枚! 用意するか。

 

塗り物二号はミニベロホイールですね。これはVブレーキ、ディスクブレーキ兼用のリムです。

 

リム地金

リム地金

 

この銀色ポリッシュが目障りです。マーキーでたまに塗りますが、前回のペイントでペンを使い切っちゃいます。そして、油性マジックはちょっとやそっとで剥げます。

 

ペイントに着手しましょう。用意は刷毛とパレットですね。パレットは牛乳パックです。

 

ペイントセット

ペイントセット

 

水なしの原液でべた塗りします。剥離? 脱脂? コーティング? そんなものはありません。そもそもきれいに仕上げようと思いませんし。

 

コーティングしちゃうと、手軽に塗りなおし出来ません。へたなフィニッシュはNGですね。アンフィニッシュがDIYの基本でしょう。製品じゃないしさあ。

 

アメリカーナはじつに早く乾きます。10分くらいでかっちかちになりますね。二度塗り、三度塗りしても、30分しか手間を取られません。プラサフで何時間、下塗りで何時間とかがあほらしくなりますわ~。

 

ペイント完了

ペイント完了

 

リムをエボニーに、スペーサーをガンメタにしてみました。満足な仕上がりです。で、費用は500円以下です。GOOOOD!! ですね。

 

スプレーより経済的でほんまに手軽です。むしろ、スプレー塗装が中途半端ですね。アルマイトより本格じゃないし、絵の具より手軽じゃないし。

 

場所を確保できるなら、アルマイトをしてみようかな~?

 

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